肝不全

 劇症肝炎(急性肝炎の重症なもの)のような急性肝不全と肝硬変の進んだ慢性肝不全があり、後者が大部分です。
肝臓の働きは
@タンパク質などの合成A解毒B栄養の貯蔵があり、これが損なわれます。
症状
@不足したタンパク質の作用に関連した症状が出ます。アルブミンが不足すると、むくみが出たり、腹水が溜まります。凝固因子が不足すると、血が止まりにくくなります。

A分解できないものが体に溜まります。ビリルビンが溜まると黄疸になり、アンモニアや芳香族アミノ酸が溜まると、肝性脳症になり、意識が怪しくなります。また、薬物の分解も不十分となるため、眠り薬などが効きすぎるなど、薬の過剰感が出てきます。
B脂肪やグリコーゲンなどの貯蔵がうまくいかなくなります。なお、貯蔵機能障害では、あまり特徴的な症状はありません。
 






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