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むくみ(浮腫)---ポンプ機能が不十分だと運ばなければならない血液がだぶつき、その水分が血管の外へあふれ出て、足の甲や脛がむくんできます。肺がむくむと呼吸不全を起こします。
この2つの症状は呼吸不全でも同様に出現します。また、酸素を運ぶ赤血球が不足している貧血状態では、より一層これらの症状が出やすくなります。
検査
胸部レントゲン--心臓が大きくなったり、肺がむくんで水が溜まります。
心電図--心不全に特徴的な所見はありませんが、虚血性心疾患や不整脈などの原因を突き止めることができます。
BNP--心不全になると血液中に増える小型のタンパク質の一種です。正常範囲の10倍、100倍にも増えていることがあり、心不全が軽くなると減少します。
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主な原因疾患
急性心不全--心筋梗塞、重症な不整脈 慢性心不全--心筋症、心臓弁膜症、肺気腫などの慢性肺疾患(肺性心)
治療
利尿剤--ラシックスやフルイトラン、アルダクトンAなど。体の水分を減らしてポンプにかかる負担を軽減します。 AT-II拮抗剤、ACE阻害剤---ブロプレスやレニベースなどの高血圧の治療薬には体に水分や塩分を溜める原因になるレニン-アンジオテンシンという物質の働きを押さえる作用があり、心不全の治療に用いられます。 強心剤--ジゴキシンなどのジギタリス他があります。 酸素吸入--心不全の結果、酸素欠乏が起こるので、酸素を吸えば心臓が頑張らなくて済み楽ができます。 その他原因治療も大切です。
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動脈血の中の酸素濃度が低下している状態です。具体的には動脈血採血をして、酸素分圧が60torr以下です。指先で酸素濃度を測るパルスオキシメーターではSpO2 90%以下に相当します。こんな方は診察室に入られたとき、ゼイゼイしていたり、咳や痰がよく出ています。そして息切れや、息苦しさが主な症状です。換気がうまくいかない場合と、充分換気しているのに酸素が体に取り込めない場合の大まかに分けて2通りパターンがあります。換気障害とは、空気を充分吸えないことであり、気管など気道が狭くなって息の吸い吐きがうまくいかない状態です。喘息や、肺気腫、慢性気管支炎などがこの中に入ります。そして、間質性肺炎を代表とする肺炎一般、肺線維症などは、空気は充分吸えているのに肺胞
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から血液中に酸素がしみ込んでいかない拡散障害(酸素が取り込めない)のパターンです。前者は酸素を取り込めないだけでなく、二酸化炭素もはき出せず体に溜まってしまいますが、後者では、二酸化炭素は浸透力があるため、そこそこ換気ができていれば十二分にはき出すことができます。 検査 酸素濃度の測定--二酸化炭素なども合わせて測定するためには動脈血採血で調べますが、一般的には指の爪に着けたパルスオキシメーターで測定します。 スパイログラム--肺活量や、どれだけ素早く深く呼吸ができるか(1秒率)などを測定し呼吸障害のパターンを調べます。 レントゲンやCT--呼吸不全の原因を調べます。
(3 ページに続く)
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