ＤＡＳＨ食
：野菜・果物を多く、低コレステロール、低脂肪食を

　アメリカの一般的な食事より、低脂肪な乳製品（コレステロールや飽和脂肪酸が少なくカルシウムが多い）を使い、野菜や果物の多い食事を摂ると、血圧が、上が5.5mmHg、下が3mmHgほど下がったという研究があります。この様な食事はDASH（Dietary Approach to Stop Hypertension）という研究の名前にちなんでDASH食と呼ばれています。日本食は基本的に野菜が多く、低脂肪なのでDASH食に近いと言われています。しかし、安価なタンパク源として卵をよく食べ

るので、コレステロールだけ多めです。卵を控え、低脂肪乳を摂るようにすれば、ほぼDASH食を実現できます。
　また、このDASH食に減塩を加えると、3mmHgほど余計に血圧が下がるため、よりいっそう降圧効果が期待できます。
　食事療法はこれまで慣れ親しんだ食事、いわゆるグルメ食とかけ離れているため、挫折しがちです。しかし、自力で少しでも血圧を下げるため、是非頑張って実行しましょう。