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人類100万年の大半を占める石器時代では、1日0.5〜3gしか人は食塩を摂っていませんでした。人のDNAには低塩で生活する体の仕組みが刻み込まれているため、近年の食生活における塩分の摂りすぎを処理できず、高血圧につながっています。実際、石器時代に近い生活をしていて食塩の摂取量が極めて少ないアマゾンの原住民やチンパンジーは、歳をとっても血圧が上がらないと言われています。逆にチンパンジーに食塩を食べさせると、その量に応じて血圧が上がったという報告もあります。一般に欧米人では約8〜9g/日、日本人では12g/日前後の食塩を摂っています。アメリカでは3.8g以下の食塩量が望ましいと言われ始めましたが、食塩摂取量の多い日本では現実的ではありません。減塩中の日本人
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の食塩摂取量の平均が9.4g/日と高い水準にあったことも減塩食の難しさを反映しています。日本のガイドラインでは、6g/日以下の食塩量が望ましいと推奨されています。この値も食塩を半減するわけですので、達成するのは極めて困難ですが、少しでも近づけるよう努力して下さい。 なお、減塩食を考えるに当たって加工食品やスナック菓子の塩分表示が食塩量でなくナトリウム量(Na)になっていることに気をつけてください。食塩(NaCl)は、原子量23のナトリウムと35.5の塩素(Cl)でできているため、仮にNa量が1gと書かれていても実際の食塩量は2.54倍して2.54gも入っていることになりますのでくれぐれも表示にだまされないようご注意願います。
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