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むせる---喉は、吸い込んだ空気を気管から肺へ、飲食物やつばを食道から胃へ振り分ける働きをしています。吸い込んだ空気が胃に入ってもお腹がふくれるだけですが、飲食物が気管の方へ入ると肺炎を起こすので一大事です。この気管へ間違って入った物を押し戻す作業がむせで、咳によって痰として出すわけです。脳梗塞などで喉の動きが悪くなり振り分けが上手にできなくなるのが原因です。たびたびむせる場合は要注意です。脳梗塞などの場合は治療が無いので、ゆっくり飲み込んだり、ゼリーやペースト状のむせにくい食べ物を摂るなど工夫が必要です。
げっぷ---喉で空気と飲食物を振り分けますが、ある程度の空気を飲んでしまうことは避けられません。一度胃に入った空気などの気体は飲食物より軽いので、胃の上部に集まり、何かの拍子で食道から口へと戻ってきます。これがげっぷの正体です。普通の人でもごくわずかの空気を飲み込みますが、まだ上手に空気とミルクの振り分けができない赤ちゃんはたくさん空気を飲むので、ミルクを飲んだあとにげっぷさせないとミルクごと戻したりします。また、呼吸機能が悪くて、息の荒い人(呼吸回数が多くたくさん空気を吸っている人)は、食事の際にどうしても空気を多く飲むのでげっぷが出やすくなります。また、ビールや炭酸飲料などそれ自体がガスを発生しやすい飲み物を飲むとげっぷがたくさん出ます。また、精神的な緊張により知らず知らずのうちに空気をたくさん飲み込んでしまいげっぷにつながっている人も多く見られます。胃が折れ曲がっている人も空気が腸の方へ進まずげっぷとして出やすいと言われています。

胸やけ---胸板と呼ばれる胸骨の裏側が熱く焼けたり、みぞおちの少し上に感じるジリジリする痛みを胸焼けと言います。これは、食道下部の炎症や潰瘍で起こる痛みで、逆流性食道炎がその代表的な病気です。胃酸が酸に弱い食道にこみ上げてきて食道の粘膜を傷めることで起こります。げっぷが出やすい方、食道裂孔ヘルニアなど食道と胃の境が緩んでいる方、そして太っていてご自分の内臓脂肪で胃を圧迫して胃酸の逆流を強めている方などでよく見られます。その他、胃を切除して、膵液やアルカリの腸液が逆流している場合もあります。これらの方は、食べ過ぎに注意し、ご自分の内臓脂肪を落とすと症状が軽くなります。また、症状が強い方は胃酸を弱めるPPI(タケプロン)やH2-ブロッカー(プロテカジンやザンタックなど)が有効です。胃を切っている方は膵液の作用を弱めるフォイパンが効く事もあります。
胃もたれがする、消化が悪い---漠然とした症状なので、きちんと定義するのが難しいのですが、胃の運動が悪く食べ物が腸へと運ばれないで胃に停留している状態です。天ぷらを食べたあといつまでも油っぽい物が胃に貯まっているとか、カキなどにあたって胃腸の神経がマヒして動かず、そのうちお腹がパンパンに張って吐き始める等です。ここまで行かなくても動きが悪いとこのような症状が出てきます。NUD(non-ulcer dyspepsia 潰瘍でない消化不良と言ったニュアンスのはっきりしない症状の寄せ集め)の一つに分類される事もあります。あまりスッキリしない方は消化剤の他、プリンペランやガスモチンなど胃の運動を活発にする薬を使います。なお、胃腸の運動を抑制す

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