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肝硬変----肝臓でのアルブミンの合成力が低下し、血管内のアルブミンが不足します。
栄養失調----これもアルブミン不足が原因です。
B血管が水を通しやすくなる(炎症--日焼けのむくみが典型です。これは皮膚表面の炎症で、血管の保水力が低下し水分が血管外に

漏れたものです。その他、化膿性の炎症などがよく見られます。虫に刺されたり植物にかぶれたり、蕁麻疹で腫れるのも炎症による小さい範囲のむくみです。
B)間質から水が戻れなくなる
 これはA)と裏表の関係で、A)の状態の時は大体水が血管に入れなくなっています。

むくみ(浮腫)の治療






A)原因疾患の治療 
 むくみの仕組みや原因疾患がわかったところでその対策の一番は原因を取り除く事です。つまり心不全なら心不全の治療を、腎不全なら人工透析を、炎症なら抗生物質やステロイドなどの抗炎症剤を。血管内のアルブミンが不足している場合はアルブミンの点滴や材料となるアミノ酸、タンパク質を摂るなどです。原理的にはこれで治ってしまいそうですが、実際にはそうは問屋が卸しません。一般的な治療はあまり強力ではないため、思ったような効果が出るとは限らないからです。
B)利尿剤
 水が過剰なのでそれを絞り出すのが利尿剤です。
ラシックス(等のループ利尿剤)
 強力な利尿効果が服用後30分から数時間持続し大量の尿が出ます。様々なむくみ、心不全などの治療に

使う代表的な薬です。水分と一緒にナトリウムやカリウムを尿中に出すため、脱水症に加え、ナトリウム、カリウム不足になる事があります。
サイアザイド系利尿剤
 フルイトランやナトリックス等です。利尿効果がマイルドで服用してもすぐに尿がパーッと出るわけでないのですが、知らず知らずのうちに尿量が増え、いつの間にかむくみが取れていたりします。ループ利尿剤同様、ナトリウムやカリウムが不足しがちで、尿酸値が上がる事もあります。高血圧の治療薬でもあり、血圧が下がる場合もあるので目眩がする時などは要注意です。
C)心不全の治療---ジギタリス、レニベースなどのACE阻害剤、ブロプレスなどのAT-III受容体拮抗剤。
D)抗炎症剤--ステロイドホルモンなど。

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