図1: 線より右側がリウマチの関節です。関節滑膜に炎症が起きます。このため、関節の骨や軟骨を融かし滑膜の炎症のなれの果てとして結節を作ります。これらによって関節全体が腫れて痛みを起こします。






図2: 典型的なリウマチの手です。指先から2番目(PIP)、3番目(MP)関節に主な炎症の場があり、1番目(DIP)の関節は比較的無事です。手首の関節もリウマチ性の関節炎を起こしやすい場所です。

リウマチの検査

1)リウマチかどうか調べる
RF(リウマチ因子)
 リウマチを持つ人の90%に陽性となる検査です。RAテスト,RAHA,RFなどと言われる検査でいずれも同様な事象を見ており、リウマチを診断するために欠かせないものです。ただし、初期のリウマチでは陰性となることもあるため、一度陰性でも引き続き時間をおいて再検査をすることが大切です。なお、肝硬変や他の炎症性の病気でも陽性になるため、RFが陽性即リウマチではなく、他の病気である可能性もあります。

また、リウマチ因子のうち、Ig-Gタイプのものは、リウマチの炎症の程度をも反映し新しい検査法として注目されています。
抗CCP抗体
 RFに比べ、他の病気で陽性になることが少ないため、高率にリウマチと診断できる検査法です。また、炎症の軽い時期でも検出されることがあるため、リウマチの早期診断に有効と期待されています。2005年現在では健康保険で調べることはできない特殊検査であるため、早く健康保険でカバーされることが望まれます。

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