ピークフローと喘息治療

 数年前から、ピークフロー(PEF)メータという呼吸機能をはかることができる器具の使用が健康保険で認められました。これは深く吸った息で勢いよく器具を吹くだけで、どのくらい気管が窮屈になっているか簡単に知ることができます。グラフをご覧下さい。毎日数回吹いてみて、自分の普段の状態を知っておきます。風邪で体調が崩れたり、台風などの低気圧で喘息の症状が出始めるとPEF値が下がってきます。この下がり方でどのくらい自分の状態が悪くなっているか知ることができるので、PEFの値を元に、普段の治療に加え、てこ入れをします。そして、調子

が良くなったことがPEFで客観的に確認できたらてこ入れを終了します。グラフで示したように、メプチンエアーを吸入したり、一時的にプレドニン(ステロイド内服)を使うのがてこ入れです。これらの使い方に不安のある方は、PEF値がどのくらいに下がったら何を使い始めるのか前もって医師と相談しておくと良いでしょう。また、長期的な治療をしていく場合も、普段使っている気管支拡張剤や吸入ステロイドの増減もPEFの値を見ながら行うと、上手にいく場合が多いようです。


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