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言われています。月経痛の中で、医療機関での治療が必要なほど痛みが強いものを、月経困難症と呼びます。下腹部痛、腰痛、骨盤痛が主たる症状ですが、頭痛、吐き気、おう吐、下痢、発熱などを伴うこともあります。初潮直後からずっと続く様な原発性月経困難症と、5〜10年経ってから症状が出始める続発性月経困難症があります。続発性のものは子宮内膜症、子宮腺筋症、骨盤内膜炎などの病気に伴うものが多いとされます。

月経前緊張症
 月経前3〜10日間に見られる心身の様々な症状で、月経が始まると軽くなり消失します。月経周期の後半には、約40%の女性が心身の変化を覚え、そのうち数%が日常生活に支障をきたします。食欲不振、頭痛、疲労感、むくみ、乳房の張り、イライラ、集中力低下などです。これらの症状が月経の始まりとともに消えていけば、診断が確定します。黄体ホルモンがこの症状に関連していると考えられていますが、詳細は不明です。


更年期障害

 更年期障害とは、更年期の時期に現れる様々な症状で、明らかな臓器の変化に伴わず、自律神経失調症を中心とした、何となく具合が悪いと言った症状の一群です。更年期とは閉経する前後5年間ほどの時期をさし、日本人の平均閉経年齢が50歳ですの

で、45歳から55歳までの間に起こることが多いとされます。下の@、Aが主な原因です。
@卵巣機能低下による、エストロゲンの減少 
A社会的な環境の影響や個人の性格など心理的な因子

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