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女性は、生まれてから乳児期、幼児期、少女期を経て、月経の始まる思春期に至ります。そして青年期を過ぎ、いわゆる更年期にはいると閉経が起こり、老年期へと向かいます。この一生の周期を女性のライフサイクルとすると、月経のある時期の前後3つの大きな時期に分かれます。それぞれは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の状態によって決まります。少女期から思春期に入るとエストロゲンの分泌量が増し、女性らしい体つきになるとともに、生理が始まります。このエストロゲンの高い間は女性が最も女性らしい時期で、妊娠、出産を行うことができます。そして、更年期になるとこのエストロゲンの分泌が減少し、ほぼ止まると閉経します。現代の日本では、月経の始まる時期(初潮)は12歳4ヶ月が平均です。また、閉経は50歳6ヶ月が平均と言われています。
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ところで、月経は字のごとく、約1ヶ月(28〜30日)周期でやってきます。この周期も、エストロゲンの分泌とそれに続く黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌がいい具合にバトンをやりとりして実現します。エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、排卵を目指すホルモンです。黄体ホルモンは、子宮の粘膜を分厚いマットレスのようにするホルモンです。卵胞ホルモンによって排卵した卵子が受精すると、居心地の良いマットレスに着床し、そこですくすくと育つというわけです。このマットレスは受精卵に酸素や栄養をタップリあげるために血管網が密にあります。しかしいったん受精が起こらないと、このマットレスは必要が無くなり、剥がれ落ちてきます。これがいわゆる生理(月経)です。女性はこのように月の物だけでなくライフサイクルまでも周期的なホルモンの影響を受けているのです。
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