4.客観的な喘息の自己管理について

気管支喘息は、小児に限らず成人でも増加しつつある病気です。止むことのない咳と息切れで、眠れぬ夜を過ごした方、またその家族も多いことでしょう。発作が起こると医者の門を叩き、ネブライザーの吸入や気管支拡張剤の点滴をする。これが少し前の喘息治療でした。ところが最近では、ピークフローメーターという簡単な道具で、ご自分の気管支の状態を調べ、毎日のきめ細かい

自己管理に生かすことができるようになりました。ピークフローメーターは旅先にも気軽に持っていけ、その測定値をもとに、客観的な基準で薬を使い分けることができるようになり、勘に頼っていた喘息の治療が一変しました。また、今まで主流だった気管支拡張剤では喘息の根本的な治療につながらないため、気管支の炎症を直接抑えて治療する、吸入型ステロイド剤が最近では一般的になりました。


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