膵臓癌

 膵臓の癌は、お腹の中の癌のうち最もやっかいな物です。それは、痛みが出るまではあまり目立った自覚症状が出ないため、発見が遅れます。また、胃の裏の神経の豊富な場所にできるため、強い痛みが出現します。そして、仮に比較的早いうちに見つかっても、神経や大動脈に近く食い込んでいることもあり、手術で取りきれないことが多いのです。また、抗ガン剤や放射線治療もあまり期待できないため、見つかったら最後といった感じです。ごくまれに人間ドックや、偶然超音波で見つかった初期の癌は手術して完治することもありますが、現在でも手の施しようのない場合がほとんどです。急に糖尿病が出てきたり、胃腸に問題がないのに

みぞおちや背中が痛い時には要注意です。症状が出てきたときは手遅れなことが多いので、気になる場合はすぐ、超音波やCTで調べておくと良いでしょう。偶然発見されることもあるのですから。なお、膵臓癌は痛みが強いことで有名です。この痛みに対しては、麻薬や麻薬に近い特殊な痛み止めが有効です。


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