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糖尿病の診断と治療方針を決めるために必要な検査です。75g(300カロリー)の糖を飲んで、血糖や尿糖、血中インスリン値を測定し、その変動を見ます。診断基準は(図イ)になります。
また、診断基準だけでなく、糖尿病の主因が、インスリンの不足か、インスリン抵抗性かがわかります。正常では、血糖があがるとインスリンが分泌され、血糖が下がります。血糖が下がると、インスリンの分泌が自然に低下してきます(図ロ)。
インスリン分泌不全では、負荷前のインスリンが低く、血糖値が上がってもインスリンの分泌があがりません。そのため血糖値が下がらず高値を示します(図ハ)。
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対照的に、インスリン抵抗性がある場合は、負荷前のインスリン値が比較的高く、血糖の上昇とともにインスリンの分泌もどんどん上がります。しかし、抵抗性がある場合は血液中のインスリンが増えても血糖値が下がりません。せっかくのインスリンが十分働いていないのです(図ニ)。
実際はインスリン分泌不全とインスリン抵抗性が重なっている場合も多く、いつもこのように単純ではありませんが、血糖値のパターンと、インスリン分泌の状態を見ながら、各人の治療薬を選んでいます。糖負荷試験は、糖尿病の診断と、治療方針決定にとても大切な検査になるのです。
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