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その他、タンパク質や葉酸の不足などでも貧血が起こりますが、比較的まれです。

赤血球の破壊を防ぐ
 赤血球が壊れてしまう溶血性貧血という病気もあります。生まれつき赤血球の形が悪く弾力性に欠けて壊れてしまう球状赤血球症、免疫の異常で赤血球の膜を壊してしまう自己免疫性溶血性貧血などが代表です。生まれつきのものはいかんともしがたいのですが、免疫の異常で起こるものは自己の過剰免疫を抑える治療を行います。また、赤血球をこわす働きをする脾臓を手術で切り取ってしまい溶血を防ぐ、脾臓の摘出術も治療として行われることがあります。

骨髄自体の病気を治す
 白血病など骨髄に問題があり赤血球がうまく作られない場合は、原因の病気を治療しなくてはなりません。治療は、原因によってことなります。遺伝的に赤血球に欠陥がある病気もあります。ヘモグロビン異常症やサラセミアなどです。遺伝性の病気は今のところ治療は困難ですが幸い頻度が少なく、ほとんどの方は該当しません。今後の遺伝子治療の進歩がこれらの解決策を提示してくれることでしょう。白血病などは、抗ガン剤で治療します。






多血症とは

 赤血球が増えてくる多血症(赤血球増加症)という病気もあります。血の気が多いということです。顔などの皮膚が常に紅潮し、いつも火照った感じになります。問題がないことがほとんどですが、ごくまれに骨髄に問題があって、赤血球がどんどん作られてしまう

慢性骨髄増殖性疾患に含まれるもの(真性多血症)もあります。赤血球があまり増えすぎると、血管が目詰まりを起こす可能性がありますので、この場合は血液を定期的に抜いて薄めます。また、骨髄の造血作用を抑える薬(抗ガン剤)も使われます。

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