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血液をイメージすると、ケガをしたら出てくる真っ赤な液体でしょうか?ご存じのとおり血液は、心臓というポンプに押し出され、動脈をとおって全身くまなく巡り、毛細血管で各部署に栄養と酸素を届けます。また、そこから老廃物や二酸化炭素を受け取ります。これらは肝臓や腎臓へ運ばれて処理されたり、肺へ運ばれ酸素と交換されています。血管は物流をになう道路、そして血液はその道を走るトラックといえましょう。 さて、この血液の細胞は大きく分けて赤血球、白血球、血小板の3つに分類されています。これらは全く別の細胞ですが、元々は、造血幹細胞と言う同じ細胞から少しずつ進化したものです。(図1)幹細胞は最初にリンパ系前駆細胞と骨髄球系前駆細胞に分かれ、以後、様々な機能を持った細胞に進化(分化)していきます。これら細胞の進化は、太い足の骨や、骨盤、背骨などの芯にある骨髄という部分で起こり、形が成熟していきます。この成熟の過程にビタミンB12や葉酸が必要です。また、血液
細胞の材料として、 |
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タンパク質やコレステロールが利用され、赤血球のヘモグロビン(赤い色をした血色素)には、鉄が使われます。そして、完全な形と機能を備えてから血液の中に出てきます。こういう訳で骨髄は、血液細胞の生産工場と言えましょう。血液細胞は、最終的に赤血球、血小板、様々な顆粒球やリンパ球となって、骨髄から血液中に出荷されるのです。さてこれらの血液中の数は概ね、赤血球は450万個/μl、血小板は25万個/μl 、白血球は5000個/μlずつです。このように赤血球が圧倒的多数を占めるため、血液は赤く見えます。血液中でこれらの細胞の体積が40%、水やそれに溶けているタンパク質などが60%となっています。赤血球の寿命は120日、血小板は10日、白血球は数日の寿命を経て、血液細胞の墓場ともいえる、脾臓へ行き処理されます。また、血管の外へ出たものはその場所で処理されます。 様々な血液細胞の基礎知識をまとめました。以後の話の参考にして下さい。
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