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「この薬は副作用がないですよね?」「私は、副作用のある薬は飲みたくないんです。」「漢方なら副作用がないと思い、飲んでみました。」このように皆さんが、副作用のことをとても心配され、薬を飲んでいることが、日々の診察での会話でよくわかります。しかし、上に挙げたこれらの話はどれももっとものようでピントが外れています。それは、薬というものはほとんどすべてのものに副作用があるからです。薬には様々な働きがあり、病気を治す有り難い働きを"作用"
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と、呼び、体にとってマイナスになる働きを"副作用"と呼びます。どの薬もよい面ばかりの魔法の薬だとよいのですが、そうはいきません。また、よく効く薬でも、使う人によって効かなかったり、効きすぎて作用が副作用となって現れることもあります。
このように薬の作用(よい働き)と副作用(悪い働き)は「表と裏」や「光と影」の関係と似ています。これら切り離せない2つの側面を持つ薬の働きを図のように天秤に掛けて、作用が副作用を大きく上回ると思ったら薬を処方して皆さんに飲んでもらいます。なお、市販の薬に比べて医家向けの薬はより作用が強いものが多いため副作用にも一層注意を払わなければなりません。一般の方ではごく一部の薬を除いて医薬品についての注意を徹底することはできません。そこで、医家向け (4 ページに続く)
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