4.ヘモグロビンA1c(HbA1c)を目安に

赤血球のタンパク質、ヘモグロビン(Hb)はブドウ糖と結合しHbA1cとなります。赤血球寿命は120日です。生まれたての赤血球内にHbA1cはなく、徐々に増加します。検査値はこの間の平均値を示します。(図の60日目の値。)日ごろ高血糖状態が続くと、HbA1cの割合が増えるため(図の傾きが急になります。)、長い目で見た治療の目安になります。5.8%未満が優、5.8〜6.5%が良、6.6〜7.9%が可、8.0%以上が不可です。変動の大きい血糖値に一喜一憂せず、HbA1cに着目し、気長に食事療法などの治療に取り組むことが糖尿病治療の秘訣です。   
ヘモグロビン+ブドウ糖= HbA1C






編集後記
  今回は糖尿病をテーマに取り上げました。糖尿病になっていなくても、肥満、高コレステロール血症、痛風など生活習慣病に悩む人は激増しています。これらの方々は、少し食事を気をつければ改善し、長期的に見ても動脈硬化に付随する、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞のリスクが減ります。また、減量によって、腰痛や、膝関節痛からも解放されます。引き算の食事療法を実行し、いくつになってもすこやかでいられますよう、願ってやみません。

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