糖尿病治療の考え方

1.食事療法について。

治療の基本です。食品交換表に基づく厳格な食事療法が推奨されています。しかし、実生活でそれを実行するのが困難な方は、まず、次のことに心がけてください。

 
a)腹八分目に。
   b)バランスの取れた食事を。
    
(おかずに偏った食事はだめ)
 c)脂肪は控えめに。
    (揚げ物、炒め物をを少なく)
 
d)朝、昼、夕食を規則正しくとる。

糖尿病の場合、食事量は体に必要な分だけ取ります。必要以上にとると、血糖値が上がってきます。個々の身体活動量にあった食事量をとりましょう。

2.運動療法について。

食事療法と、運動療法は表裏一体です。入れる量を抑え、出す量を増やすことで、ブドウ糖(熱量)のだぶつきを減らします。基本は一日の食事量の10%程度を目標としてください。次ページの約2単位分が目安です。これは、日常生活の運動量、たとえば通勤や、買い物とは別に加える運動量です。運動の程度は、無理なく、楽からややきつめで、必ず準備体操、整理体操を行います。回数はできるだけ毎日、むりなら週3回程度とします。歩行なら30分を一日2回、朝、夕がよいでしょう。なお、十分な運動ができないからといってあきらめないでください。続けることが、肝心です。合併症がある方は相談してください。






糖尿病とは 糖尿病治療の必要性 | 糖尿病治療の考え方 標準体重、胃で覚える食事量 |
糖尿病の薬物療法 80Kcalの運動量 | ヘモグロビンA1cを目安に コンチネンタルブレックファースト