すこやか生活
1.糖尿病ってどんな病気?
様々な糖分のうち、最小で体の細胞が利用しやすいものの一つをブドウ糖と呼びます。ブドウ糖は、砂糖などの糖分に含まれるだけでなく、米や小麦のでんぷん質にも多く含まれ、蛋白質、脂肪からも形を変え血液中に供給されます。そして、膵臓より血液に分泌されるインシュリンという
ホルモンによって、細胞内に取り込まれ、エネルギーとして利用されます。このブトウ糖が、うまく利用されず血液中にとどこおることを高血糖と呼び、行き場のないブドウ糖は尿に捨てられるので、尿糖がでます。このような状態を糖尿病と呼びます。
2.糖尿病はなぜ治療が必要?
尿に糖がでるだけなら、特に治療が必要ないように思えます。しかし、高血糖が持続していると、全身の血管の動脈硬化が進みます。そして、動脈硬化に起因する様々な合併症を引き起こします。脳梗塞、
心筋梗塞などの致命的な病気や、人工透析が必要な腎不全、失明の原因となる網膜症、白内障になり、すこやかな生活が脅かされます。この合併症を予防することが糖尿病治療の目的なのです。