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脳梗塞を大きく分けると3つのタイプがあります。アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓、ラクナ梗塞です。日本ではおよそ、各々1:1:2の割合です。そして、これらのごく軽いものとして24時間以内にマヒなどの症状が治るTIA(一過性脳虚血発作)と呼ばれるものがあります。以下はその特徴です。 アテローム血栓性脳梗塞 脳の比較的太い血管に動脈硬化を起こし、血液が固まって詰まるものです。動脈硬化を促進する、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などを持っている人に起こりやすいとされています。高カロリー、高脂肪食にどっぷりと浸かった、欧米人に多い脳梗塞でもあります。上記の基礎になる病気をきちんと治療しておくことと、血液をサラサラにする薬(バッファリン(アスピリン)、プレタール、パナルジン、ワーファリン)などを飲んでおくなどの予防が大切になります。 心原性脳塞栓 様々な心臓病によって、心臓内にできた血の塊などがちぎれ、脳の血管へ流れてきて血管を詰まらせる脳梗塞です。原因として多いのは、心房細動などの不整
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脈、心臓弁膜症、弁置換術後、急性心筋梗塞の初期などです。原因となる心臓病の治療を行った上、ワーファリン、アスピリンなどの薬で、心臓内に血の塊ができないように予防します。 ラクナ梗塞 脳内の細い血管の枝が詰まった脳梗塞で、直径3〜5mm程度のものが大半をしめ、大きくとも15mmまでのものを指します。動脈硬化による脳血栓と、心臓由来の脳塞栓の両方があります。症状が無く、たまたま撮影したCTやMRIなどで偶然見つかる脳梗塞のほとんどがこれです。治療はやはり、アスピリン、パナルジンなど、血液をサラサラにする薬を予防的に使います。 脳ドックでは、症状のない50代の方で10%、70代で30%にラクナ梗塞を中心とした脳梗塞がある言われています。脳梗塞は高齢化時代にはとても身近な病気と言えるでしょう。みんながみんな半身不随になったり、ボケてしまうわけ
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