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化膿性扁桃炎 いわゆる"溶連菌"と呼ばれる化膿性連鎖球菌や、肺炎球菌、ブドウ球菌などのノドや体表の常在菌が体力の低下や免疫力が落ちたときに暴れて起こす強い炎症です。本来気道や食道の門番である扁桃が菌に負けて膿んでしまうため、高熱と腫れ、痛みが出て、食事がノドを通らなくなります。小児の溶連菌感染の場合、2~3週間後に急性糸球体腎炎になることもあるため、尿のチェックも欠かせません。血尿やタンパク尿が出る場合は入院が必要になり、安静にして腎機能の回復を待ちます。扁桃炎を起こしている細菌に対しては、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質をしっかり使い、治しきることが大切です。熱が下がったからと薬を止めてしまわず、医師の指示どおり薬を飲み切りましょう。
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伝染性単核球症
EBウイルスという口の中の常在ウイルスに、初感染したときに発症する扁桃腺の強い炎症です。このウイルスは唾液に含まれ、小児期に感染しても軽症で終わります。しかし思春期以降に感染すると高熱と扁桃炎を起こすため、男・女間でうつる病気として知られ"kissing disease"(キス病)とも言われています。高熱は通常5~7日続くので、一般的な抗生物質が効かない扁桃炎ならこれの可能性が高いでしょう。急性肝炎を起こすこともあります。ウイルスなのでどの抗生物質も無効ですが、自然に治る病気です。
その他扁桃炎を起こすウイルス
咽頭結膜熱を起こすアデノウイルスや、コクサッキーウイルスなどが知られています。抗ウイルス薬は存在しないので、対症療法で経過観察します。
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