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風邪をひいて医療機関を訪れると、たいがい、「ノドを見せてください。アーン!」と声をかけられ、あんぐりと口を開けることになります。そのとき我々医師が覗いているノドの中は、図1のように見えます。上下の歯列の間に、上から口蓋(手前が硬口蓋、奥が軟口蓋)、その先端に口蓋垂(ノドチンコ)がぶら下がっています。そして、そこから左右に弓状になっているエッジが手前から舌口蓋弓と咽頭口蓋弓です。この2つの口蓋弓の間に収まっているのが口蓋扁桃、いわゆる扁桃腺です。ノドの突き当たりは咽頭後
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壁と呼ばれ、図1のピンク色のリンパろ胞が散在します。これらは左右の扁桃腺、舌の裏に隠れる舌扁桃、そして、後壁の上にある咽頭扁桃とともに、口や鼻から入る外敵から身を守る免疫の盾としての働きをしており、ワルダイエルの咽頭輪と呼ばれているリンパ組織群です。(図2の黄色部。網線部分は裏に隠れ、正面から見えません。)これに左右の頬の裏側の粘膜、舌、歯茎や歯がノドを覗くときの観察点です。ノドが痛いと思ったら、まずは覗いて何がどうなっているか確認してみましょう。
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