|
|
|
|
|
|
背骨である脊椎は、上から頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙椎、尾椎(尾骨)で成り立ち、尻尾の無い人間は、主に頸椎~腰椎までが主な背骨です。図は簡略化してありますが、正常では、足がピンと伸び、その上に骨盤(▽)が座り、それに腰椎などの脊椎(□)が各々クッションの椎間板(黄色)をはさんで、積み木を積んだように乗っかかります。図では頸椎が線になっていますが、こちらも胸・腰椎と同様に頸椎の骨が積み重なってできています。このようにまっすぐ立ってまっすぐ積み重なっていると、体の重さが全て縦方向の骨にすんなり乗りかかり、ほんの少し筋力でバランスを取るだけでしっかり直立する事が可能です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
これに対し、圧迫骨折で骨がくさび状につぶれると、背骨が丸く猫背の様になります。この状態で立とうとすると、下を向いた頭を持ち上げ、体の前にある頭とバランスを取るため、背中をやや後に反らすので、骨盤が変に持ち上がり、足もバランスを取るため膝を曲げなければなりません。この状態は立っているだけでも筋力を使ってつらいので、ほんの短い距離を歩いただけで足の筋肉がくたびれてしまいます。このように、圧迫骨折になると、歩きにくく転びやすいことのほか、肩こりや頭痛、逆流性食道炎、便秘、息切れなどの呼吸困難など、体の運動能以外を含めた五難に合います。順に見てみましょう。
|
|
|
|
|
|