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らないという笑えないことが起こります。
50肩
 年を重ねることで、肩を構成するパーツが老化し、何かのきっかけで肩を動かしたり固定する筋肉や関節靱帯などが傷つき、動かしても動かさなくても肩が痛む現象です。一般的には肩関節周囲炎と呼ばれますが、この漠然とした物言いをする理由は、50肩の概念がきちんと決まっていないからです。問題が生じるパーツも1つではなく、肩関節周囲のパーツならどれでもよいため、どうしても曖昧にならざるを得ません。パーツとしては、肩胛骨、上腕骨骨頭、鎖骨などの骨とその関節、上腕二頭筋、三角筋、棘上筋やその腱、腱板などです。骨が痛むことはまれなので、関節や筋肉や腱などの軟部組織を傷めていることがほとんどです。原因も様々なので一概には言えませんが、パーツの経年変化が起こったところに強い力がかかって傷がつくことが多いようです。
 痛みが出た当初は、肩を動かさず安静に保ち、痛み止めのNSAIDsを内服するのが一般的な治療です。少し落ち着いたら、温めたり少しずつ動かす等の理学療法が中心になります。
こむら返り
 早朝急にふくらはぎが攣(つ)って目が覚めたこと

があるかと思いますが、これがこむら返りです。こむら返りは、通常の筋肉の収縮ではなく、筋肉が勝手に収縮することで、痙攣(けいれん)の一種です。自分の意志にかなわず勝手に起こるコントロール不能な収縮ですから、いつ起こるかわからないし、収縮の強さもまちまちです。たいがい思い切り収縮するので肉離れが生じ、治まった後に筋肉痛が残ります。(細い筋繊維の断裂)
 さて、こむら返り、つまり痙攣の原因は何でしょうか?筋肉の痙攣は、筋細胞などが何らかの原因で異常興奮して起こる電気的な発火が、周囲に伝わって起こります。脳の小さな傷などで起こるてんかんと同じ原理です。異常興奮の元になるのは、老化や激しい運動や運動のしすぎで起こる小さな筋肉の傷です。また、脱水や低カリウム血症、低カルシウム血症なども異常興奮の原因になり、これらが重なることでより痙攣を誘発しやすくなります。
 予防は、普段から適度な運動で、筋肉を健康に保つことや、急に激しい運動をしたり、長時間の運動をしすぎたりしないことです。また、運動前、中、後に脱水にならないように十分水分を摂り、カリウムなどの塩分を補給することも大切です。予防的には
芍薬甘草湯の内服が有効です。






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