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筋肉の構造

 筋肉は主に、①骨格筋(横紋筋)、②心筋、③平滑筋の3つに分類されます。骨格筋は、皆さんが筋肉のイメージとして描ける力こぶしの上腕二頭筋のほか、いわゆる骨に付着し、四肢やボディーを動かす筋肉です。肉屋に並んでいる、ロース、もも、ヒレなどのお肉がこれに相当します。心筋は、血液を全身に送る心臓の主要部である心室などに分布しています。焼き鳥や焼き肉のハツがそれです。実際にハツの焼き鳥をよく見ると、心臓の縦断面が確認でき、心室、心房、弁もよくわかります。平滑筋は、主に内臓の自律運動を司る筋肉で、胃腸や子宮、膀胱などに分布して

います。焼き肉では、ミノ、ハチノス、ホルモン、コブクロと呼ばれている部分に含まれます。
 各筋肉の細胞は、主にアクチン、ミオシンと呼ばれる線状の収縮タンパクが互い違いに配列することで構成されています。この2つ線維状のタンパクが間に入り込みながら相互にスライドする事によって、左右の長さが変わります。この長さの変化が細胞の収縮と弛緩で、細胞が寄り集まってできた筋肉の収縮と弛緩に反映されます。(図は横紋筋電子顕微鏡像)収縮のエネルギーはブドウ糖やその代謝過程でできる、ATPなどのエネルギー物質です。






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