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齢層と書きましたが、その主な原因は病気です。体の不具合をきたす主な病気は、骨粗鬆症の他、脳卒中や心臓病、そしてガンです。脳卒中や心疾患は、糖尿病や、高血圧、高コレステロール血症や肥満が、動脈硬化を招いて起こることが多いので、原因となる病気の治療が大切です。ガンは、早期発見が重要なのでガン検診を受けておきましょう。

6)自分の楽しみを諦めない
→「もう年だからいいや。」、そう思ったらおしまいです。現代の80歳代は、一世代前の70代とあまり変わりません。自分から老け込んでしまわず、趣味や旅行など自分の楽しみはどんどん追求してください。人生を楽しめば楽しむほど、年波は寄せてこなくなります。

84歳以上をどう過ごす?






 「こんなに長生きできるとは思わなかったのでもう結構です。」そう言われる方がよくいますが、2012年の日本人女性の平均寿命は86.41歳、男性が79.94歳なので、女性の85歳は、平均寿命にやっと届いただけです。人は命の続く限り生きなければならないので、次のことを気をつけていきましょう。
1)転ばない工夫をする
→この年齢の方は、転んで骨折、入院し一気に生活能力が落ち込むことがあります。そこで、杖や、手押しカートを使って歩いたり、お風呂や廊下を含め、家の内外に手すりをつける工夫が必要です。かかとの高い靴は避け、運動靴や平底の歩きやすい靴を履きましょう。普段からよく歩き、ジムやデイサービスで運動をしたり、リハビリすることも有効です。歩行は一日 

30分が目安です。
2)ストレッチをしよう
→背中が曲がらないよう背筋を伸ばしましょう。腕や足の筋肉・関節を伸ばすことは、動きを滑らかにするために大切です。伸ばして痛みが出るようなら、椎間板ヘルニアなど問題があるかもしれないので、医師に相談してください。
3)毎日、活字に親しもう
→この年代は、認知症が一番問題になります。そこで、受け身なテレビと違って、少しでも頭を使う新聞や本を読みましょう。文章を書くのも効果的です。
4)家にこもらず外に出かける
→散歩に出かけたり買い物に出かけるなど、毎日出かけて人と接しましょう。

65歳からの健康法 | 65~74歳をどう過ごす?
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