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いよいよ、後期高齢者と呼ばれる年齢に入ります。しかし、私の祖父母の時代と、現在では、後期高齢者の方々の心身の状態は全く異なり、今の方々は10歳程度若く感じます。たぶん食生活の改善などがあったからでしょう。ただ、この年齢は、個人差がハッキリ出てくる年齢層です。いままでの生活や健康管理の善し悪しが、響いてくると言ってよいでしょう。今回は3つの年代に分けていますが、それぞれが全く別ではなく、繋がっていることにご注意ください。
1)毎日1時間歩く →74歳までに比べると、少し疲れやすくなるので、歩くのがおっくうになりがちです。でも、できるだけ毎日歩いてください。目標は1時間です。それまでに比べると、転びやすくなるので、歩きやすい靴を選び、あわてずに歩きましょう。なお、危なっかしさを感じたら、恥ずかしがらず杖をもって出かけてください。背中が曲がってきたかたは、カートを押して歩くと歩きやすく、速く歩けるでしょう。
2)今まで続けた運動を続ける →定年後、スポーツクラブに通っていた方はできるだ
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け続けてください。ただし、無理は禁物なので、マイペースでノンビリやりましょう。また、筋トレ的なことを力一杯すると、故障の可能性が高まるので、筋肉の維持が目的なら、80%程度の力でやりましょう。
3)骨粗鬆症対策をする →実際は、もっと若いうちからやるべきですが、日光にあたり骨を強くする活性型のビタミンDを豊富にしておいたり、運動などある程度骨に負荷をかけて、骨を強くすることが大切です。カルシウムの多い食品を摂るのもいいでしょう。
4)地元の老人クラブやデイサービスに参加 →介護サービスが必要のない方は、さわやかセンターなどの行政が行っている老人クラブに出かけて、体と頭を使うことも大切です。相手の必要な、碁や将棋、先生に習う絵画や俳句は、人とふれあうよい機会です。介護が必要な方は家にこもらず、デイサービスなどに出かけて、できるだけ他の人とふれあうようにしましょう。体を動かしたり、しゃべるだけで心身が活性化されます。 5)病気はきちんと治療しておく →冒頭に、個人差が出る年
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