心身症への対応

1)自分でできる対応
 仕事や生活について一途に考えてしまう方が調子を崩しやすいようです。そこで、よそ見をしたり別のことをして、自分の注意をそらすことが有効です。また、できないとか否定的に考えるのではなく、何とかなると楽観的な気持ちを持つことも大切です。そのうちに、自分だけで背負っている重荷がいつしか解消され、体調も回復へ向かいます。遊びや休養も、ストレスから気をそらすために有効です。
2)他人の協力が必要な対応
 心身症に陥っている人は、一人で解決できないことが多いようです、そこで医師やカウンセラーだけでなく、周囲の人々の協力が必要です。具体的には、

"頑張らない方向への誘導"をしてあげましょう。遊びに誘ったり、肩代わりできるところはやってあげたり、休みを取るよう促したりです。"きっとうまくいくよ。""できなくてもいいじゃないか"という、根拠の無い楽観論の声かけも、してあげてください。
3)薬が必要な対応
 心以外の治療薬が必要な場合は、そちらが優先されます。さぼらず、必ず服用してください。その上で、必要に応じて精神安定剤や抗うつ剤を服用します。程度にもよりますが、動悸や緊張性頭痛、高血圧の一部など、交感神経が過度に緊張しているときは安定剤が有効のようです。






心と体の接点 | 心と体を結ぶ自律神経 主な心身症|
心身症と皮膚の病気 | 心身症への対応