「心身」と言いますが、人は体だけでなく心があって一つの生命体として機能しています。頭の中の脳細胞は盛んに情報交換を行いながら、心という抽象的な概念のイメージを形作っています。心は周囲の様々状況で揺れ動いています。過剰な刺激によって大きなストレスがかかり強く緊張したり、楽しいことや気持ちの良い体験を通してリラックスし、緩やかに弛緩します。 頭の中で起こっている心の動きは、必ずしも脳内にとどまっているわけではありません。脳を作っている脳細胞は、類似の神経細胞を介して、全身の組織や臓器へ触手を伸ばし、情報交換をしています。このため、心の動きは逐一体の隅々まで伝わってしまいます。心の不具合があると、負の情報が全身へ伝わり、内蔵や、手足・首筋の筋肉などが、その情報に反応します。このように心の不具合に体が反応して、身体疾患や症状をきたすことを心身症と呼びます。正確には、「身体疾患(症状)が
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