高齢者でない成人・若年者における、精神的な原因と体の原因から便秘へと進む道は図の通りです。
慢性の便秘
 中段青枠の3つに分けられます。結腸性便秘は、大腸の動き(蠕動)が不十分だったり弛んだり(弛緩)して起こる便秘です。直腸性便秘は便意を我慢したり、便秘薬の使いすぎ、反射の低下などによって、直腸が鈍感になり、便が溜まって起こる内圧の上昇を便をしなさいという指令と感じなくなった結果です。これに対し、けいれん性便秘は、ストレスによって交感神経が過度に興奮した結果、腸の蠕動が止まって起こる便秘です。ちょうど、ストレスで心身が固まって、身動きがとれなくなったイメージです。
さて、便秘の主な原因を見

ますと、食生活がいかに大切かがわかります。また、意図的に排便をコントロールをする事やストレスが便秘の大きな原因になっています。以上より、普段からちょっとした食事などの日常生活を工夫したり、過剰なストレスを回避できれば解決できる可能性があるのです。
急性の便秘
 旅行など、普段と生活のリズムや食事の内容が変わったり、ストレスがかかった時、何日も便が出なくなることがあります。これは、普段便秘をしない方誰にでも起こりえます。
 その他、大腸にガンができるなどして、便の通りが悪くなって起こる器質的な便秘、精神疾患、薬の影響で起こる便秘もあり、注意が必要です。


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主な便秘薬と使い方