60才からの体のメンテ

 会社勤めの時は、社命で健診を受けていたはずですが、仕事を退くと誰も背中を押してくれません。しかし、老化とともに体がに問題が生じてくるのは、これからです。そこで、次の事項を守りましょう。
1)退職前に体のチェックとメンテを
 60才近くとなり、少し余裕が出てきたら、一度は幅広い項目の健診やドックを受けて、体の問題点を洗い出しておきましょう。そして、問題点が指摘された場合は、必要な精密検査に進んだり、治療や生活改善の行動をすぐに行って下さい。前々から指摘されていた健康上の問題点も、第二の人生に備えるラストチャンスと考えて、後回しにせず解決しておきましょう。男性の場合は、既に症状が出ていたり、これから出てくる前立腺肥大や前立腺がんのチェックと、知識の習得が大切です。女性では、骨が弱くなってくる時期なので、乳がんや子宮がんの検査だけでなく、骨密度(骨塩定量)を調べておくことが不可欠です。もし脆くなったいたら、いや、脆くなくても骨を強くする工夫をしておきましょう。75才以上の後期高齢者になり、背中が曲がって来てからでは間に合いません。

2)年に一度は定期的な健診を受ける
 会社が背中を押さなければ、自分で押しましょう。毎年同時期に市民健診を受けたり、誕生日付近に人間ドックに入るなど、年間計画の中に自動的に組み込んで下さい。問題点は手遅れにならないよう、年齢が上がるほど即座に対応する必要があります。
3)必要な薬は忘れずに使用を
 生活のリズムが一定でないと、どうしても病気の治療がおろそかになりがちです。そこで、毎日の生活を規則正しく行い、治療のリズムも守って下さい。
4)年齢の応じた体作りを
 「体力をつけておきましょう!」と簡単に言いがちですが、体力の具体的な定義はありません。しいていえば、日常的な活動程度でひどく疲れてしまわない、筋力、心肺能力です。強化できる部分とできない部分がありますが、普段から全身の筋肉を使って動くことが体力をつける基本です。最も有効なのは、歩行などの有酸素運動です。毎日少なくとも30分、時間がある方は1時間は歩いてください。ストレッチやラジオ体操のような、上半身の運動も組み合わせましょう。






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