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は減ります。外で飲む機会も減るのでおおむね食生活はよい方向へ向かいます。ただ、誰の目も気にしなくてもよいので、真っ昼間からビールやお酒を飲んでいる人をよく見かけます。アルコールは基本的にハレの日の食品です。時と場所、量を考え、自制して飲むように心がけましょう。
規則正しい生活を
 月曜から金曜は、毎朝6時に起き、7時前には自宅を出て会社に向かい、夕方7時半に帰宅する。そして、土日が休みという生活を40年間続けている人が、いきなり明日から会社に行かなくてよくなるのが定年です。人間翌日にしなければならないことが無ければ、朝も自然に起きられません。また、翌日の予定が

なければ寝る時間を気にする必要が無くなるので、ついつい夜更かしをしがちです。動物本能を失いつつある現代人がこのような状態になると、毎日の生活リズムが崩れるだけでなく、体のバイオリズムも不安定になり、果てには昼夜が逆転したり不眠につながります。
 そこで、定年後に毎日やりたいことがある人もない人も、とりあえず
毎朝決まった時間、できれば定年前に近い時間に起床することをお勧めします。早起きすれば、何もやることがなくても、せっかく早く起きたのだから何かやらねば、何かやれそうだという気持ちになり、充実した定年後の生活を切り開くきっかけになるでしょう。

定年後と社会生活






 会社に通っているときは、人の集まる仕事場が自分の社会でした。しかし、いったん退くと、普段仕事に打ち込んでいる方ほど、家族以外の人とふれあう場がないケースをよく見かけます。大企業では、定期的にOBがゴルフコンペを行っていたり、退職者向けのカルチャーセンターやセミナーを設けている場合もあります。しかし、頻度は多くなく、いちいち都心まで出て行かなければならないなど、社会的といえるほど他人にふれ合う場になっていません。定年後、家にこもってばかりいて、奥さんから煙たがれているという人の話も良く聞きます。そこで、定年後の社会生活を充実させるヒントを考えてみましょう。
会社から地域社会へ
 活動している時間のほとんどが会社だった人が、自宅のある居住地域へ生活の場をシフトさせるのが定年です。当然人とふれ合う場は地域中心になるでしょう。そこで、「第二の人生の社会とは地域である」ことを受け止めて、是非とも地域の人の輪に入っていきましょう。知り合いばかりの会社では問題ないのに、いい年になったためか、見知らぬ人に話しかけるのを尻込みして、人の輪に入りたがらない方もよく見かけます。第二の人生は5年や10

年ではありません。積極的に地域社会の人に話しかけ、輪に入って下さい。
趣味を作っておく
 普段から定年になったらやりたいことがいっぱいある方は、問題ありません。しかし、仕事が趣味だったという方は、定年になったとたんやることが無くなり、持てあましがちです。そこで、前もって第二の人生で何をやろうか考えておいたり、少しずつ始めておくことをお勧めします。地域に入ると言ってもなかなかすぐには入れません。趣味を持っている人ほど、地域の同好の士とすぐうち解け、輪に入っていけるようです。
仕事に余裕ができたらしておくこと
 多くの会社では50才を過ぎると一部の人を除いて、比較的余裕のある仕事に回ります。せっかくですので、気持ちや余裕がある時に、第二の人生の計画を立て、少しずつやり始めるなど準備を進めてみるのはいかがでしょうか?何事も突然始めるのと、前もって準備をしておくのでは、結果や達成できるレベルが全く異なってきます。かけがえのない第二の人生、今までできなかったことにチャレンジして下さい!

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