鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活13巻3号

すこやか生活

血液細胞と成り立ち

 歯ぐきから血が出るなど、体のどこかに傷が付くとすぐさま赤い血が流れ・ oします。血液は液体ですが、身近な他の液体と大きく異なる組成でできています。・ t体ですから、当然水を含む水溶液が基本ですが、これに加え、赤血球、白血球、血・ ャ板と呼ばれる血液細胞が浮かん で流れて・ 「る ことが大きな特徴です。全体の中での血液細胞の割合は、容積で45%程度と極め・ ト大きく、水に細胞が浮かんでいるのか、隙間に水がある細胞の群れが大挙して動い・ トいるのかわからないくらいです。以上を図に示しました。
 水色の部分が水溶・ t、真ん中が薄い赤い円盤が赤血球、白い楕円形が白血球(粒々を含むものが顆粒球・ A含まないものがリンパ球)、三角の小さいかけらが血小板です。このように血液細・ Eはダイナミックに体の中を走り回り

す。人間の体の主な細胞で、自由に動けるのはこの血液細胞ぐらいです。 自由に細胞が動き回ることで、十分量の酸素を、全身に、バ・ 宴塔Xよく送 る ことができ、動物は自由に動き回れます。なお、細胞成分は全て、骨髄と呼ばれる大 きな骨の芯の部分で作られます。豚骨スープを例にとってみましょう。骨を割って骨 髄を出します。骨髄には幹細胞と呼ばれる細胞があり、様々な血液細胞へと進化しま す。いわば血液細胞の卵のようなものです。この幹細胞から最終的な血液細胞になる 手前までの発達段階の様々な未成熟細胞を、みっちり含んでいるのが骨髄です。豚骨 スープはこれらの細胞のエキスなのです。
赤血球(2 ページに続く






血管を流れる、各種血液細胞

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イメージ先行の血液性状