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分摂取することができなくなり、栄養のバランスを大きく崩す原因になります。
 糖尿病でアルコールを飲んでいた方が禁酒するとみるみるうちに血糖値やヘモグロビンA1cが改善します。糖尿病は症状が乏しく、体に症状が出るときは、失明、脳卒中で片マヒになったり心筋梗塞を

起こしたりと、取り返しのできない合併症が突如として襲ってきます。
 毎日アルコールを大量に飲む方、糖尿病治療中なのにお酒が止められない方は、是非ともご自分の生活を見直して頂きアルコールに対する認識を変えて下さい。

痛風発作とお酒






 痛風は、関節内の尿酸の濃度が増し、針のように固まった尿酸結晶が関節内に刺さって起こる関節炎です。イメージするだけで疼いてきそうですね。
 関節内の尿酸の増加は血中尿酸値の上昇に比例します。従って血液中の尿酸値が増せば痛風発作が起こる可能性が高まります。なお、尿酸は核酸を多く含むタンパク質系食品の分解産物で、腎臓から尿に排泄される物質です。
 お酒を飲み過ぎた後に痛風発作が出た方を時々診ることがあります。お酒を飲むと薄い尿がたくさん出ます。その結果、全身が脱水状態となり、血液や関節液が濃縮します。つまり関節液中の尿酸の濃度が上がり結晶を作りやすくなります。その上、アルコール、

特にビールはプリン体と呼ばれる痛風の材料が多く含まれ尿酸値の上昇を加速します。加えて、酒の肴はタンパク質やプリン体の多い食品が多く、つまみからもたっぷり痛風の材料を摂ってしまいます。これらが重なって、飲んだ後に痛風発作を引き起こすのです。
 痛風は傷みに伴う生活の質の低下が主な問題で、命に差し障ることはほとんどありません。このため痛みが去ると、禁酒を解き節制を忘れる方が多いようです。その後、何度か痛い目にあって、ようやく目覚めて節制を始め、薬もきちんと飲むようになる方がほとんどです。痛い思いをするのはご自分です。繰り返す発作で懲りていない方も含め、くれぐれも飲み過ぎに注意をしてください。

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