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などの全身の症状が出た。体に力が入らず、バッタリベッドに倒れ込んだまま、一日中寝込んでしまった。」という経過が典型的です。これに対し、ほとんどの方の風邪は「2〜3日鼻がグスグスしているうちに、急に頭が痛くなって熱が出たが、一晩寝たら下がった。」など、発症がゆっくりで症状が軽いようです。
Cインフルエンザは流行する。熱で休む人が出た2日後にクラスで5人休み、翌週の月曜日には7人休んでいるというように急速に集団生活の場で広がります。いわゆる風邪は、「風邪で休んでいる人の他、何とな

く鼻を垂らしいている人や咳をしている人がクラスの中に何人かいた。そのうち2人が週明けに休んだ。その後も何となく調子が悪い人がいるが本人に聞くと休む程ではない。」などです。アレルギーにも季節性が見られるため、同時期の発症がよく見られます。
Dインフルエンザは流行初期は診断も困難。しかし一旦流行ってしまえばすぐわかります。流行中に、軽い感冒症状に続き、間髪を入れず熱が出たらほぼインフルエンザです。扁桃炎や他の高熱が出る病気が隠れているため、医師に診てもらうことも大切です。






インフルエンザの新薬
ラピアクタ(ペラミビル)
 点滴で使う抗ウイルス薬。タミフルと同様の、ノイラミナーゼ阻害薬です。1回の点滴で効果が持続します。
イナビル(ラニナミビル吸入粉末剤20r)
 こちらも1回吸入すれば良いタイプの、持続性ノイラミナーゼ阻害剤です。2010年9月10日に承認されました。
ファビピラビル(商品化間近)
 ウイルスのRNAポリメラーゼに作用し、ウイルスの複製を阻害します。トリインフルエンザへの効果も期待されている。

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