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肝臓ガンには、肝臓の細胞がガン化する、肝細胞ガンと、胃ガンや大腸ガンなどほかの臓器のガンが転移してくる転移性肝ガンがあります。このうちC型肝炎、B型肝炎やNASHなどの肝硬変から発生するガンは、肝細胞ガンです。肝炎ウイルスを持つ人のうち特にガンになる確率が高い人は、男性、高齢者、アルコールを飲む人です。これら肝細胞ガン発生のリスクが高い人は、3〜6ヶ月に一度程度、超音波検査でガンが発生していやしないかチェックしておきましょう。もし、ガンの疑いがある場合は、速やかにCT、MRIなどの精密検査が必要です。 昔は肝臓ガンと診断されるとお先真っ暗でしたが、近年は以下の治療法があります。
ラジオ波焼却術:通電できる針先を肝臓ガンに刺して、焼く方法。(3cm以下が対象)
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手術:肝機能に余裕がある場合。
TACE:肝動脈にカテーテルチューブを挿入し、抗ガン剤をしみ込ませたスポンジや油をガンに酸素を送る動脈に注入し、血管ごと殺す方法です。何度も繰り返すことが可能で、肝臓内に複数のガンができている場合などが良い適応です。
抗ガン剤:以前は有効な薬はありませんでしたが、近年、腎臓ガンに効果のあるネクサバール(ソラフェニブ)という薬が効く可能性があるため、2009年から健康保険の適応になりました。対象は手術のできない肝細胞ガンです。ガン細胞は増殖が速いため酸素を送る血管が豊富にできます。この血管が生えるのを防ぎ、ガン細胞の増殖も抑えます。新たな選択肢が増えたのは朗報です。
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