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心房細動による血栓予防はワーファリンが主力です。血液を固めるには、パッチの働きの血小板と、糊の働きを持つ凝固因子が必要です。凝固因子はビタミンKの働きを借りて肝臓で生成されますが、ワーファリンはこの生成過程を邪魔します。凝固因子が不足すると血液が固まらず、結果として血栓ができるのを防ぎます。心房細動では主にCHADS2スコアで、2点以上ならワーファリン治療が推奨されています。
ワーファリンの効果は、血液中の凝固因子の量や働きを測る、プロトロンビン時間(PT-INRの値)で確認します。人によって必要量が異なるため、PT-INR値を見ながらワーファリン量を調節します。日本人におけるPT-INR値の目安は1.6〜2.6
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です。この値は同じ量の薬を飲み続けていても変化する場合があるので1〜2ヶ月程度に一度確認が必要です。
ワーファリンを服用すると出血のリスクが増えます。普段からけがをしないような生活態度が必要です。手術など出血しやすい場面では、一時的に休薬したり、ビタミンKの服用で凝固因子の増加を目指すこともあります。最近では抜歯や白内障の手術、内視鏡検査時はワーファリンを続行することが多くなりました。しかし、内視鏡検査でもポリープを切除する場合は前もって薬を止めたりPT-INR1.5以下になるよう調節したり、アスピリンの中止が必要です。不安な時は前もって相談してください。
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