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心房細動は、血栓が飛んで"梗塞"を起こします。突然起こる血流障害なのでとても危険ですが、ほかにも心房細動は悪さをします。
1)心拍数の増加
一般に安静時の正常な心拍数は60〜70拍/分です。ところが心房細動では、一分間に約数百回もの心房のふるえが発生し、細かな拍動が数百拍起こっているのと同じ状態となります。心房のふるえの一部は心室に伝わり、心室は100拍程度と頻回で不規則な拍動となるため、動悸を自覚したり頻拍症を起こします。あまり心拍数が早くなると心室に十分溜まる間もなく血液を送り出さざるを得ず、心臓が速く動いている割には拍出量が不十分になります。
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ちょうど、心臓が空回りしているイメージです。
心拍数が多すぎる場合その数を適度に戻す、いわゆる脈を遅くする薬が使われます。ジギタリス(ジゴキシンなど)や、βブロッカー(テノーミンなど)がそれです。
2)心機能不全
心拍数が多くなりすぎたり、心房が働かなかったり、70%に落ちた心臓の働きを無理して100%に近づけようと心臓が頑張りすぎると心臓がくたびれ果てます。そして徐々に心筋が傷み、心筋障害となります。心筋障害を起こすと、心不全につながる悪循環に陥ります。いったん起こると、若くても心房細動の治療が必要なのはこんな理由です。
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