タンパク尿が出た場合

 タンパクは一般に尿には出ないことになっていますが、まったく健康な人でもそのときの状態によって±や+程度出ることがあります。糖が健康な人に出ることがないのと対照的です。
 タンパクは風邪をひくなど体調が悪いときに出やすいといわれていますが実際にはよくわかっていません。
 少量なら問題の無いことがほとんどですが、1週間程度、間をおいて、再検査をしてもよいでしょう。タンパクは食事の影響を受けないので、どんな時間に採

尿しても問題はありません。
 持続的に出る場合は、一度きちんと腎機能をチェックしておかなければなりません。少量なら問題のないことがほとんどですが、++異常なら、量が増えてこないかの定期的な経過観察が必要です。尿は一日の内でも濃かったり薄かったりするので、時間によりタンパク尿の変動が見られます。尿を24時間貯めておき一日あたりの尿タンパクの総量を知られていくことも行われています。


タンパク尿の出る主な病気
 代表はネフローゼ症候群です。これはIgA腎症などの慢性腎炎で血液中のタンパク質を腎臓で保持できず漏れ出てくる病気です。近年はタンパク尿がでる最も多い病気は糖尿病になりました。糖尿病の治療がいい加減だと、腎臓が壊れてタンパクが出ます。先々腎不全→人工透析と進むので厳重な治療が必要です。


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