て尿路感染症での陽性率は白血球反応にやや劣りますが、この両方を確認することによって尿路感染症かどうか判断できます。
ケトン体
 アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、体の代謝が狂うと尿に出現します。重症の糖尿病(ケトアシドーシス)、脱水・嘔吐、妊娠中毒、拒食症など食事を摂取していないときに陽性となります。代謝の異常なので、体の調子がとても悪いときに出てきます。
尿中pH
体の酸・アルカリのバランスは尿と呼吸(炭酸ガス)によって調節されています。尿中のpHは4.5〜7.5です。
尿比重
 尿に排泄される水に含まれる塩分やタンパク質が増えると比重が上がります。通常は安定しているので、1.010〜1.025くらいの間です。

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あります。尿にエステラーゼの反応が出ていると言うことは、膀胱や腎盂など尿路系に細菌感染が起こり、そこへ好中球が出動していることです。膀胱炎や腎盂腎炎が起きて、尿に好中球が出ているというわけです。
 抗生物質を使って治療すると炎症が治まり白血球がいなくなるので、この反応も消えるため、治療の目安になります。
亜硝酸塩(細菌尿の検査)
 大腸菌などの細菌がうようよいる尿では、元々尿に含まれている硝酸塩が還元され亜硝酸塩が生じます。この亜硝酸塩を検出することで間接的に尿中に細菌がいることを知る検査です。
 硝酸塩は長く細菌が尿にとどまらなければ亜硝酸塩に変化しないので、膀胱炎で頻尿になっている場合は検出されないこともあります。具体的には細菌が4時間以上尿中にいると80%程度陽性になります。従っ








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