便秘薬の働き


1)酸化マグネシウム(カマ)などの塩類下剤
腸で吸収されずにそのまま出てくる塩分です。腸の粘膜から水分を引っぱり出すため便が軟らかくなります。毎食後に服用し、食物全体に混ぜておきます。習慣性が少ない。

2)バルコーゼ(カルボキシメチルセルロース)等
腸で膨張するコンニャクの粉が代表です。お腹の中で水分を吸ってかさを増し、そのまま消化吸収されずに出てくる食物繊維のようなもの。習慣性はないがマイルドな作用のためカマなどと併用されます。

3)糖類下剤(オリゴ糖の仲間)
ラクチュロース(モニラック)やソルビトールなど。便秘には効きますが、元々の使用目的は肝性脳症など別にあります。

4)センナ、大黄、アロエ
生薬に含まれる物質で大腸を刺激して排便を誘発するもの。プルセニド、アローゼンなどは、センナの代表薬です。

5)ラキソベロン
腸内の細菌によって刺激物質に転換され作用する。量の調節が容易で、習慣性に乏しい。

6)レシカルボン座薬
直腸内に入れると二酸化炭素を発生し直腸を刺激し排便を促す。浣腸のようにしたから出す下剤。

7)腸の運動を活発にする薬
アセナリン、プリンペランなど、下剤ではないが、腸を動かし排便を促します。

主な便秘薬にもこのように様々なものがあります。一般に良く用いられるのは1)、2)、4)あたりです。高齢者や寝たきりの弛緩性便秘には2)、4)、ケイレン性便秘には1)、2)などがを用います。自分に合った薬を試してみて、快適な日常生活を送って下さい。



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便秘薬の働き 編集後記