すこやか生活

胃腸の働き

口から肛門までの一連の管を、消化管と呼びます。上から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と続き、出口のすぐ手前を直腸と言います。食道は食べ物、飲み物を胃へ運ぶ食べ物の通り道です。胃は胃酸や消化酵素を分泌してこね回し、食べ物を大まかに分解します。胃から十二指腸に行くと胆汁や膵液、腸からの分泌液によってさらに細かく分解されます。これらの分解過程を消化と呼びます。デンプン質はブドウ糖などの細かい糖分へ、タンパク質はその構成単位のアミノ酸へ、脂肪は脂肪酸やグリセリンへ消化されます。そして、消化の進んだ食べ物は小腸で吸収されて栄養となります。充分に消化できなかったもの、たとえば長いままのデンプン質などは吸収されないため大腸へと進みます。この食べ物の残りかすを食物繊

維と呼びます。植物のスジに含まれるセルロースなどのデンプン質が有名です。草食動物はセルラーゼなどの消化酵素をもっているのでスジを消化分解できますが、人には無いため、いくら細かく刻んでも消化できず栄養になりません。そしてこの消化吸収されないデンプン質は食物繊維としてそのまま出て来るわけです。なお、食物繊維は目に見えるようなスジばかりではありません。最近見かけるある種のヨーグルトやドリンク剤に入っているオリゴ糖も食物繊維の仲間です。これらは単糖類が数個つらなったもので、人の腸で消化ができないためそのまま出てきます。一部は腸内に共生している乳酸菌等の善玉菌の栄養にもなります。大腸は、これらの助けを借りて、便を形作る働きをしています。




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便秘薬の働き 編集後記