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る抗コリン剤、鼻水を止めたりアレルギー治療に使われる抗ヒスタミン剤、同じく膀胱のいらいらを取るバップフォーなど頻尿の治療薬です。抗うつ剤など精神科の治療薬もこの仲間です。
食べたものがつまる 食道ガンでは?
 本当につまってしまうようなら食道ガンの可能性があるので速やかに胃カメラなど上部消化管の検査を受けてください。検査の結果、ガンはないと言われたのにつまりがとれないと言われることがあります。その場合は、炎症で食道が狭くなったり、食道のゼ

ン動運動がうまくいかなくて食べ物が停滞する場合です。前者は逆流性食道炎、後者はアカラシアなどゼン動を司っている筋肉に問題が起こっている場合です。
金歯がとれて飲み込んでしまったが大丈夫だろうか?
 まれに食道に引っかかってしまうこともありますが、いったん広い胃に落ちれば、あとはたいがい肛門から出てきます。ほかの異物も同様です。心配でしたらレントゲンを撮ってお腹の中に残っているかを確認してもよいでしょう。


胃・十二指腸のQ&A

胃潰瘍ができたが、ガンへ変化しないだろうか?
 胃潰瘍は正常な胃粘膜が剥けて、掘れたものです。細胞自体は遺伝子にまったく狂いのない正常細胞です。胃ガンは遺伝子に狂いが生じ、制御不能になってどんどん細胞が増えていく病気です。見かけとは異なり両者は全く関係のない病気です。
 ただ、どちらも粘膜に大きな傷がついていて見分けがつかないことがあります。そのため、胃カメラで胃潰瘍が見つかった場合、細胞を取って顕微鏡で確認します。
風邪薬を飲んだら胃が痛くなったが…
 総合感冒薬には頭痛薬と同様な消炎鎮痛解熱剤が入っています。この薬は胃の粘膜の血流障害を起こし酸欠で粘膜細胞が崩れ、胃潰瘍や胃炎を起こします。このため胃痛を覚える方もいます。よく抗生物質が悪者にされますが、たいがいはこの消炎鎮痛解熱剤が原因です。胃痛を起こさないためには消炎鎮痛剤を含まない処方を考えればよいので、熱や頭痛がひどくない場合は前もって風邪薬で胃がやられるとこちらへ伝えてください。

ストレスが胃痛の原因だと思うが….?
 これは正しいようです。ただ、胃潰瘍など胃痛の原因になる胃酸過多や胃の血流不足はストレスだけが原因とは限りません。タバコやアルコール、ピロリ菌の有無、逆流性食道炎を起こす肥満や食道のヘルニアがないかどうかなど様々な可能性があります。そこで、ストレスのせいだけにするのではなく自分の生活を振り返ってみることも大切です。
ポリープと言われたがガンにならないのだろうか?
 胃ポリープの9割以上は過形成ポリープという遺伝子に狂いのない粘膜細胞が増えて盛り上がったものです。従って前述の胃潰瘍と同様にガンにはなりません。しかし1割以内ではありますが、少し遺伝子に狂いのある異型上皮性のポリープはガンへ発育します。このためポリープも細胞を調べ異型性があるかどうか確認します。過形成ポリープは切る必要はありませんが、異型上皮は内視鏡下で切除しておきます。

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