食物アレルギーは一生続く？

　卵アレルギーと言われたが一生卵を食べてはいけないのだろうか？そんな疑問もあるでしょう。グラフはあるアレルギー専門病院にかかっている小児の患者さんの、食物、その他に対する特異IgE抗体の保有率です。ハウスダストやスギに対するアレルギーは年齢と共に増加傾向ですが、食物アレルギーは年齢と共に減ってくるのがわかります。一般に食物アレルギーは３歳までに５割、小学校入学時には８〜９割が治ると言われています。従って、一生食物アレルギーが続くというのは間違いです。

　そこで、アナフィラキシーショックの場合は別ですが、少し大きくなってきたら「もう食べられるのでは？」思うことも大切です。具体的には、再度特異IgEを調べ直してみること。もし、消えていたら食べさせてみましょう。治る可能性の高い食物アレルギーは卵、ミルク、大豆、小麦などです。ソバやピーナッツアレルギーが年長児以降に出た場合は治りにくいこともわかっています。
　なお、グラフは異様に高い陽性率ですが、これは特殊な病院だからです。