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A不整脈・ブロック症状
動悸
心臓の拍動を感じることです。普段は心臓を意識しませんから気持ち悪く感じます。不整脈で脈が不規則になったり飛んだ、拍動が速くなってドキドキする、心拍が強くなり鼓動が大きくなったと感じる等です。心臓が原因と思いがちですが、気のせいだったり精神的なストレスで動悸を感じることもあります。
動悸だけでは概ね命に別状はありませんが、失神や心不全などの自覚症状が重なる場合はきちんと調べなければなりません。
めまい・失神
めまいはメニエールなどの内耳障害、脳梗塞その他脳内の問題などが有名です。心臓が原因のめまいは、充分な血液が規則正しく脳へ運ばれないため、瞬間的に血の巡りが悪くなりクラクラっとくるものです。ブロックも心臓の収縮回数が減るため、脳の循環不全をおこし失神の原因になります。
紛らわしいめまいは、メニエールなどのクルクル回るめまいや、フワフワするめまい、低血圧に伴う立ちくらみ(起立性血圧など)、同じく排便、排尿時、咳や飲み込み時に起こる低血圧や一時的な心臓のサボり、てんかんや脳出血などの脳障害による失神などがあります。これらは概ね脈を取ってみると、異常がありません。
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B冠動脈虚血症状 胸痛 「胸痛」=心臓病とすぐ考えがちです。テレビなどのマスコミで、この短絡思考が、たれ流されているため、我々医師まで錯覚してしまいます。しかし胸痛のほとんどの原因は心臓病ではありません。ただ、心臓による胸痛は、心筋梗塞、狭心症、解離性大動脈瘤など致命的になるものが多いため注意が必要です。 心臓らしくない胸痛 一般にチクチクする、一瞬で治ったなどというのは筋肉けいれんのような収縮です。ヒリヒリする、大したことないが何日も続いているなどは、帯状疱疹その他神経痛などの痛みが疑われます。食べ過ぎたりゲップといっしょに焼けるような胸痛が出たなどというのも心臓らしくありません。これは概ね逆流性食道炎に伴う食道の痛みです。呼吸に一致したり、咳をするとき痛むような胸痛も心臓より肺や呼吸に関係する筋肉、肋骨などの痛みが考えられます。 心臓らしい痛み 圧迫されたり締め付けられるような痛みが特徴です。狭心症で5分程度、心筋梗塞などでは20分以上続きます。同時に冷や汗や気持ち悪さを感じたり、動悸や息切れを伴うこともあります。何よりこれはヤバイな、とイヤな感じを覚えます。こんな時はすぐ心電図で確認します。
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