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内科は病気を手術でなく薬で治す診療科です。実際西洋医学で使われる薬も元を正せば薬草などが由来であることも多く、その薬効成分を生成したり化学的に改良したものが多々見られます。製薬会社は今だにアマゾンの奥地などに入り、原住民に尋ねて未知の植物や薬効成分のありそうなものを探し回って新薬のヒントとしています。また、漢方は相当長い間の経験知が生かされており近代医療でもその成分が使われていることが多いので厳密な意味での代替医療とは言いにくいためここから外します。
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort) ハーブ系のもので不眠や軽いうつ病に有効とされています。脳内のセロトニンを増加させるとも言われており、眠り薬や安定剤、抗うつ剤との相互作用があります。また、P450という、薬物を分解し処理する酵素が増えるので、ある種の薬と併用すると、併用薬の薬効が阻害されることもあります。従って、飲む場合は必ず医師に相談して下さい。
メラトニン 体内時計の時刻合わせをする働きがあり、時差ぼけの解消などに使われています。
イチョウ葉エキス 脳の血流を増やし、脳血管の循環不全によって起こる認知症などに有効と考えられています。ドイツ、フランスなどでは医療品として認められているものもあり、ハーブとしては有名です。しかしそれ以外の国で作られ、イメージ先行の商品は玉石混交なので、有効性も明らかでなく成分の表示もまちまちなので、ご注意下さい。
アロエ 傷や火傷の治癒を促したり放射線や光線による皮膚障害を予防する働きなどが知られています。また、飲むと下痢を起こすので、下
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剤として使っている人もいます。その結果、血糖が下がったり高脂血症が改善する場合もあるようです。
抗酸化食品 ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、フラボノイドなど抗酸化作用をもつ食品群です。具体的には、ニンジン、ホウレン草、ブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜、果物、大豆、アーモンドなどの豆類や植物性油脂、海草、魚肉、牛肉、タマネギ、ニンニクほか、リグナンを含むゴマ、カテキンを含むお茶、ポリフェノールを含む赤ワインなどがこの仲間です。「なーんだ、普段食べている食品なんにでも入っているじゃないか。」と、思われた方は吉です。その通りでこの中の一つだけ取り上げて売り込む広告がよく見られますが、好き嫌い言わず何でも食べていれば大概足りています。体に入り込んだ細菌やウイルスを殺す活性酸素は時として、自分自身の体を傷めてしまうことにつながり、動脈硬化や癌の発生に関与すると考えられています。この薬とも毒ともなりうる活性酸素を除去する物質が抗酸化物質と呼ばれ、これを体に取り入れることで様々な病気が予防できるのではないかという考えが抗酸化食品です。なんにでも入っている抗酸化物質ですが大量に摂るためには、一部の食品ばかり食べなければならず非現実的です。そこで、サプリメントとして摂ることが提唱されています。ただ注意しなくてはならないことは、これらの物質が本当に病気の予防になるのかハッキリとしたデーターがないことです。もちろん病気の治療になると思いこむのは大いなる飛躍です。このあたりを承知した上で抗酸化食品に余り入れ込まず、適度に摂れば充分でしょう。
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