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皮膚は体の中で最も大きな組織と言われています。それもそのはず、目や口、鼻などの内臓の入り口につながる粘膜を除いてほとんどの体の部分が皮膚に覆われているからです。また、形こそ違え、髪の毛や、爪なども皮膚と近い成分でできています。さて、皮膚は表面から表皮、真皮という2層構造(図2)になっています。表皮は上から、角質細胞層、顆粒細胞層、有棘細胞層、基底細胞層からなっており、基底層の細胞が分裂増殖して徐々に表面へと持ち上がり最後は角質層となって剥がれます。(図1) この剥がれた皮膚の残骸が垢とかフケとか呼ばれます。この下から上への周期は約1〜1.5ヶ月とされ、約一月で皮膚は生え替わると思ってください。表皮層は頑丈にできており、主にバリアとしての機能を果たします。真皮の方は血管、神経、皮脂腺などを含んだ構造
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で、表皮に比べると柔らかくできています。この真皮は皮膚をメンテナンスする機能を果たします。さて、角質は硬く防御に適しています。表面には皮脂腺から出た油が付着ししっとりとしています。角質層のカサカサした隙間にはセラミドと呼ばれる細胞間脂質が充填されており、これらの油も細かいアレルギーの源が表皮の深層へ進入するのを防いでいます。基底層にはメラノサイトという、メラニン色素(茶色の色素)を作る細胞があり、この色素は基底細胞から角質細胞へと進化する角化細胞に手渡しされ、紫外線を吸収して、その毒性から深部の細胞の傷害を防ぐ働きをしています。 以上、皮膚は体の表面にあって様々な仕組みによって身体の内部を守る働きをしています。一見何の変哲もないように思われますが、体の防御機能の中心と言えます。 |
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