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います。このため、他の部位の骨折のようにギブス固定で自然にくっつくのを待つ方法では不十分な事が多く、手術でガッチリ骨と骨を留める治療がほとんどです。
8)足---膝や足首の関節の変形性関節症や足の指の骨折や痛風の診断に良く用いられます。膝の関節の隙間の度合いから、クッション部分の半月板がすり減ったり損傷している事も診断できます。

露出を変えて撮影すると、筋肉などの柔らかい部分も写ってくるためアキレス腱断裂など筋肉の傷害を診断できる事もあります。
 以上色々な体の部位の主立ったレントゲン検査をまとめましたが、骨に関する検査が圧倒的に多い事に気づかれたことでしょう。逆に言うと、
骨以外は超音波、CT、MRI、内視鏡の方が情報量が多いとも言えます。






CT検査

1)CT---コンピューター断層撮影法の略です。これは、レントゲンを体に当て、その吸収(透過性の低さ)の度合いをデジタル化(数値化)し、コンピューター上でわかりやすく強調して画像を再構築したものです。一般には頭や胸、腹の輪切りの像が有名です。コンピューターが進歩したので検査が迅速にできるようになり、解像度も増しました。コンピューターの進歩の代表的な受益者です。

2)MRI(磁気共鳴検査)---電気的に作った磁場内に体を入れ、一定周波数の弱い磁場を加えると体内の水素原子が共鳴をおこします。その時起こる電磁波の強さや場所を拾って、コンピューター上で再構築し、体の輪切りだけでなく立て切りや斜め切りの形までも画像(図)にしてしまう方法です。
 CT、MRIのどちらがより優れているわけではなく、調べたい部位によって得手不得手があるので必要に応じて使い分けられます。

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