橋本病の特徴と治療

 橋本病は、甲状腺に慢性的な炎症を起こし、徐々に機能低下(ホルモン不足)になっていく病気です。経過中には、甲状腺がなけなしのホルモンを絞り出し、なんとかホルモン量を正常に保っている時期、また、一時的に甲状腺がドンと壊れ、ホルモンがドバッと血液中にこぼれ出てしまう前述の無痛性甲状腺炎と呼ばれるホルモン過剰な時期などもあります。最終的にはホルモンが枯れて不足しますが、このように途中の段階ではホルモン量がまちまちです。甲状腺はびまん性に腫れると言われていますが、これは全体がボワンっと腫れぼったくなると言った意味です。

(主な検査所見)
サイロイドテスト(抗Tg抗体)
抗マイクロゾーム抗体(抗TPO抗体)
 片方、又は両方が強陽性になります。
(治療と管理)
 ホルモンが不足している場合は甲状腺ホルモン剤(チラージンS)を服用します。量はホルモンを計りながら少量から開始します。ホルモンが正常の方も先々過不足になる場合があるので、半年に一度はホルモンを測定しておきましょう。






以外に多い甲状腺疾患 甲状腺ホルモンの基礎知識 |甲状腺ホルモンの過不足と症状 |
バセドウ病の特徴と治療
| 橋本病の特徴と治療 甲状腺癌