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風邪をひいたり疲れると、唇に水疱ができている方をよく見かけます。この水疱は単純疱疹といって、単純ヘルペスウイルスが暴れている状態です。このウイルスはほとんどの大人が持っており、普段はおとなしく隠れています。ところがいったんウイルスの宿主である人間が病気をしたり、過労状態になると、ウイルスは宿を失うかもしれないという危機感を覚えます。すると、潜んでいたウイルスが表面に出てきて水疱を作り、それが破れて他の元気な宿主(人)に転居しようと試みます。これが、単純ヘルペスウイルスによる口唇炎です。このヘルペスが暴れ出す過程を"ウイルスの再活性"と呼
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びます。時々、風邪薬を飲んだら口内炎の副作用が出たと信じている方をよくお見かけしますが、これは迷信です。重ねて述べますが、体調を崩した宿主に愛想を尽かして逃げ出そうとしている店子のウイルスが口内炎、口唇炎の正体だからです。 慢性疲労性症候群に陥っている方の唾液には、健常人に比べて100倍ものヘルペスウイルス(HHV-6)が存在すると言われています。この量を測ることによって、疲労の程度を知ろうという試みも最近は行われています。面白いですね、ウイルスを測ることで疲労を客観的に評価するというのは。
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